北村嘉一郎
KAI Kitamura
ジャズ・ボイスパーカッショニスト。
神奈川県横浜市出身。幼少よりピアノに親しみ、早稲田大学教育学部在学中に、プロアカペラグループ「TRY-TONE (トライトーン)」に加入、以降、2007年まで11年にわたりメンバーとして活躍。
2008年からはソロアーティストとして独立。「納谷嘉彦(pf)」、「クリヤマコト(pf)」、「里見紀子(Vln)」などのグループを経て、2010年からは「ギラジルカ(vo)」、「矢幅歩(vo)」、「Marie (vo)」、「鈴木よしひさ(gt,key)」、「飯田俊明(pf)」などのグループでも活躍。2015年11月からはアカペラでの活動も再開し、矢幅歩、虎徹、伊藤大輔とともにジャズアカペラグループ「鱧人」を結成し活動を続けている。
一方で、国内の活動と並行して、海外のアカペラグループとのコラボレーションも2013年頃よりスタート。
まず、世界最高峰と評される、スウェーデンのアカペラグループ「The Real Group」の来日公演に特別ゲストとしてステージに上がり、その音源が記念盤「The live in JAPAN」に収録された。
2015年にはオーストラリアを代表するコーラスグループ「The Idea of North」から招待を受け、シドニーとアデレードでの公演にゲスト出演。翌2016年3月には、彼らの最新アルバム「Ballads」のうち3曲に録音参加、直後の5月にその発売記念コンサートとして、オーストラリア国内でのツアーにも参加する。その後、同グループのサポートメンバーに認定。同年12月には、再びオーストラリアを訪問し、メルボルンシンフォニーオーケストラとも共演。ボイスパーカッションでは前例のない、フルオーケストラでのリズムセクションを担当した。
2017年4月にはツアーメンバーとして中東のカタールを初訪問。そして、ドイツ国内での国際アカペラフェスティバルで演奏し、各地で大きな反響を得た。これらの実績が評価され、2018年よりThe Idea of Northの5人目の正式メンバーとして迎えられた。担当はVocal PercussionとBaritonである。
2022年現在、「鱧人」と「The Idea of North」の二つのグループを中心に、フリーのボイスパーカッション奏者として、楽器のセッションも含め、ジャズ、ポップスなどのジャンルで多方面に活躍している。
楽器に並ぶクオリティーと音楽的な表現力、そして、吸うスネアを基本にしたバランスのとれた奏法は、ボイスパーカッションのモデルの一つとして世界的にも高い評価を受けている。
一方、インストラクターとしての実績も多く、アカペラ関係を中心に国内のみならず、韓国、台湾、香港、マカオ、中国、シンガポール、オーストラリアなど海外でも講義を行い好評を博している。2011年からは台湾に本部を置く国際アカペラNPO法人「Vocal Asia(ボーカルアジア)」の「日本代表」にも選任。2020年の退任まで9年間にわたり、日本のアカペラグループの海外へのコネクション紹介や、海外グループの日本への招聘など、国際交流の橋渡しを行ってきた。同職退任後はVocal Asiaの「Artistic Adviser(芸術アドバイザー)」に就任。後進の育成やアカペラを通じた国際交流/相互理解の推進にも力を入れている。
この他、東京の「早稲田大学エクステンションセンター」にて、一般向け「アカペラ講座」講師も務めている。
■船橋市民文化創造館ワークショップ「ボイスパーカッション講座」講師(2011年)
■「金沢アカペラタウン」イベントアドバイザー(2011年~)
■「夢・ねりまアカペラコンクール」、「金沢アカペラコンクール」審査員(2012年)
■千葉市文化振興財団「ボイスパーカッション講座(5回シリーズ)」講師(2012年9月~11月)
■「Vocal Asia 国際アカペラフェスティバル ミュージックキャンプ・ボイスパーカッション講座(台湾・中国・韓国)」講師(2011年~)、
■「St.Paul's Co-Educational College(香港)」サマーミュージックコース講師、「香港国際アカペラコンテスト」審査員(2013年)
■熊本県天草市「天草ロマンティック海道~アカペラコンサート」企画アドバイザー(2013年~2015)
■山梨県河口湖町「甲州アカペラサミット」企画アドバイザー(2013年~2017)
■香港国際アカペラコンクール審査員(2013~)
■早稲田大学エクステンションセンター「アカペラ講座」講師(2015年〜)
Kaichiro Kitamura(Kai) is famous as 'Jazz Vocal Percussionist' in Japan. Born in 1974 and a former member of TRY-TONE, he started doing vocal percussion as a child. He can make sounds that sound just like real drumming while breathing in and out. This kind of sound is unique and can accompany both instrumental as well as choral groups. He held a vocal drumming workshop for singers at the Taiwan Choral ensemble Festival, 2007 / 2008, and in South Korea he has held numerous workshops for students during over 30 visits. He is also invited as a guest performer for recordings and at concerts. Then, he works with some great musicians such as Yoshihiko Naya(pf), Makoto Kuriya(of), Noriko Satomi (vln), Geila Zilkha (vo), Ayumu Yahaba(vo) and Yonwoo Kim (a South Korean folk singer). He is now trying out vocal percussion in jazz.
And in 2009 and 2010, he was invited to 'Hong Kong A cappella festival' as the master and the guest performer.
In 2015, he officially started to work with Aursralian A cappella group 'The Idea of North', touring around Australia, Asia, Euroupe and Middle east. Andin 2016, he was elected as 5th member of this group.
Kai has also been performing with Japanese male a cappella quartet 'HamojiN' and released 2 albums and made loach-in tour all over Japan.
Kai has been working for 'Vocal Asia' as former-Japanese Representative for 11 years, and now in 2020, he was converted to 'Artistic Adviser'. Kai's passion for the music and education never ends.